導入の流れ・発注方法

Setup Flow

1. 初回コンタクト(課題と要件の把握)

まずは、お客様の製品用途や目的を丁寧にヒアリングいたします。
使用目的(例:わらび餅の仕上げ用、生地練り込み用、飲料・ラテ用、焼菓子トッピング用など)を確認し、求められる官能特性、香り立ち、甘み、色調、口どけ(粒度)などを共有します。
また、原料規格(アレルゲン対応や遺伝子組換え有無)、ロット・納期・価格帯、表示要件、年間必要量や在庫運用の方針(定期発注またはフレキシブル対応)など、供給条件も併せて確認します。

2. 原料設計(R&D ブリーフ)

ヒアリング内容をもとに、大豆の品種や産地、焙煎プロファイル(熱風焙煎の温度域・時間)、粉砕粒度の候補を設定し、1〜3案の方向性をご提案します。

美濃与の熱風焙煎は、直火に比べて均一な加熱が可能で、香ばしさと自然な甘みを引き出しながら、えぐみを抑えやすいのが特長です。
用途に応じて、深煎り仕様や複数品種をブレンドした配合案など、幅広い選択肢をご用意します。

3. サンプル試作・官能検証

選定された候補ごとに、小ロットの試作サンプルを製造し、お客様にて評価いただきます。
弊社の研究開発室では、産地情報、残留農薬、微生物など安全情報を厳格に管理しており、必要に応じて規格書・成分票・微生物検査結果(COA)を添付いたします。

お客様には実際の製造ラインやテスト環境で官能評価(香り立ち、付着性、溶解性、口どけ、退色性など)を行っていただき、その結果を評価シートにて共有。最終配合・処方に反映いたします。

4. 仕様確定・見積り

試作および評価結果を踏まえ、最終的な仕様を確定します。

  • 規格項目:水分、粒度分布、焙煎度、色価、香気、微生物基準、異物管理など
  • 包材仕様:チャック袋、業務用大袋、窒素充填や脱酸素剤の有無など
  • 表示項目:原材料名、アレルゲン表示、原料原産地、栄養成分(必要に応じ)
  • 物流条件:温湿度管理、リードタイム、納品形態(店舗・センター・共同配送 等)

これらを整理した上で、ロット価格、初回試作費、定期契約条件を明示したお見積りを提示いたします。

5. 量産前パイロット(必要に応じて)

量産時の条件を想定したパイロット製造を行い、お客様の製造ラインにおけるスケール適合性を確認します。
この段階で、付着性や粉立ち、歩留まり、風味再現性などを実測評価。さらに、保存安定性(香気保持、吸湿・結塊、退色)については加速試験による確認を行い、安定的な品質を保証します。

6. 受注・生産計画

正式なご発注をいただいた後、原料手配と生産スケジュールを確定いたします。
京都・伏見工場にて、焙煎から粉砕、袋詰めまでを一貫して行い、ロットごとに厳格な品質検査を実施。合格した製品のみを出荷いたします。

年間契約のお客様については、原料の先行手配や在庫バッファを設けることで、安定供給体制を構築します。国産原料調達方針の共有にも対応いたします。

7. 出荷・納品

品質検査合格後、出荷・納品を行います。納品時には、ロット情報、製造日、賞味期限、検査成績書を添付可能です。
また、製品特性(国産大豆特有の香ばしさや、粒度の均一性による口当たりの良さ)についてもご確認いただけます。

8. 導入後サポート

納品後も、季節や原料切り替えに伴う香味の変化をモニタリングし、必要に応じて微調整をご提案いたします。
また、深煎り仕様・黒豆ブレンド・飲料向け大豆珈琲など、用途に合わせた新商品の共同開発にも対応いたします。

品質基準や表示内容の変更、証明書(産地証明、遺伝子組換え不使用証明など)の更新にも迅速に対応し、長期的なパートナーシップを通じてお客様の商品づくりを支えます。

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